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ボデガ・イニエスタ

ワイナリー訪問、
今回のご紹介はボデガ・イニエスタ

スタンプワイナリー訪問
ボデガ・イニエスタワイナリー外観
イラスト

ボデガ・イニエスタについて

アンドレス・イニエスタ選手は、世界最高峰プロサッカーリーグ、リーガ・ エスパニョーラの名門クラブFCバルセロナの下部組織からトップチームに上り詰め、主力選手として長年活躍しキャプテンまで務めたバルサ黄金時代の功労者。ということは多くの方がご存知だと思います。
2018年より日本サッカー界へ参戦し、ピッチ上での華麗なる魔術師ぶりで日本のサッカーファンを魅了している一流プレイヤー。

そんなアンドレス・イニエスタ選手はとてもワイン好きで、故郷のスペイン・ラマンチャ地方に畑とセラーを所有し、2010年ヴィンテージから自らの名を冠したワインをリリースしています。
有名人が手がけるワインは名義貸しのケースが多いのですが、イニエスタ選手は自ら畑を購入しワイナリーを建設した上、ワインのブランド戦略にも助言を行っているんです。
故郷の美味しいワインを、カジュアルに手軽に楽しんでもらいたいという彼の想いが込められており、大変コストパフォーマンスに優れたワインを造っているのがボデガ・イニエスタです。

イニエスタ写真

ワイナリーの設立にはある想いがありました

アンドレスの両親それぞれのファミリーは代々ブドウ栽培を行っており、アンドレスの家族は、いつか自分たちの畑 “フィンカ・エル・カリール” で自分たちのワインを作りたいという夢をもっていました。
ファミリーは以前から自分たちの畑(合わせて10ha)のみならず、近隣の畑でも農作業や収穫の為に働いていました(のちに畑を購入する際に、どの畑にどのブドウが最も適しているか、既に良く知っていました)。
そのため、幼い頃からアンドレスもブドウ畑に強い思いを持っていました。2000年頃には、家族の所有する畑から自らの名前のワインを造りたいというかねてからの夢のため、ボデガを立ち上げるプロジェクトを開始。
そして遂に、2011年にボデガ・イニエスタのワインをリリースにするに至り、家族の夢を実現させました。

地中海性気候の影響を受ける地域において、
標高700m~800m前後の高地でブドウを栽培

■平均年間気温:12~16℃
■平均年間雨量:400~600ミリ
■平均年間日照時間:2,800時間

スペイン地図

ワインが造られている環境とは

ボデガ・イニエスタは、スペインのカスティーリャ・ラ・マンチャ州マンチュエラ地方フエンテアルビージャ村にあります。
乾燥したイベリア半島中央台地の “メセタ” と、温暖なスペイン東部の地中海沿岸地域との中間に位置し、両者の影響を受けるブドウ栽培に最適なエリア、原産地呼称(D.O.)マンチュエラ。
カブリエル川とその支流のフーカル川によって浸食されて出来た盆地にブドウ畑はあり、それぞれの川からの影響や地勢により、独特のミクロクリマを形成しています。 収穫したブドウが最も新鮮で、その特徴を逃がさないままワインセラーに届けられるように、ブドウ畑はすべてレセプションセンターから半径2km以内のところにあります。
畑は標高700~800メートルの高地に広がり、収穫されたブドウはすべて30分以内に醸造タンクに到着します。気候は日中と夜間の気温差が激しく、地中海性気候の影響を受けています。

栽培方法について

ブドウ畑は自社所有とコントロール可能な借地を含め300haを管理しています。
各区画の均一化、土壌やブドウ品種ごとに最適なブドウ畑を植え、ブドウ樹の管理を行うことで、効率が良く、十分に管理できる作業環境を整えています。
多様な生態系を維持するため、全ての畑で化学肥料や殺虫剤を排除し、植物由来の有機肥料を使用。栽培の専門家指導の下、開拓・再植する畑は伝統的な株仕立てではなく、垣根仕立てを採用しています。より多くの太陽光を受け、風通しの良い環境で生態系を守り病害を防ぐことが出来ています(最も高樹齢の畑 は1930年代の株仕立てのボバル)。
ファミリーが持つ長年の経験による知識(畑ごとに最適なブドウ、最適な管理方法)を、新たに取得または契約・管理し始めた畑にも活かしています。

イニエスタ畑_古いボバル樹写真

土壌は新生代の白亜質(主に石灰石)と、礫岩、粘土、石こう、マールなどから成る堆積土壌で、マンチュエラの典型的土壌です。そこでテンプラニーリョ、グラシアーノ、マカベオ、ベルデホなどのスペイン固有品種のほか 、シラー、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブランなどの国際品種の栽培にも果敢にチャレンジしています。
ボデガ・イニエスタは自然を敬い、 バイオダイバーシティ(生物多様性)を守ることを目指しています。
これにより、一部の畑ではEUによる有機栽培ブドウの認証を得ています。

イニエスタ樽写真

ワイン造り

最新のワイン醸造技術を備えたワインセラーで生産。
ファミリーの哲学は、できる限り余計な手を加えずに自然に最大限の敬意を払うというもので、 品質の高い個性的なワインを生み出しています。除梗・破砕時にはボレアル・システム(粒状のドライアイスを混ぜる)を採用。酸化を防ぎ、発酵前浸漬を行い、各品種の個性と特長をそのまま表現することが出来ます。
そのほか、シャルマー法醸造設備、マイクロ・オキシジネーション、可動式攪拌機などを導入。 より最適な醸造方法を模索・改善し、品質向上のため惜しみない投資を行っています。また、赤白泡それぞれ専門のコンサルタントと契約。最上のクオリティを目指しています。
こうしてボデガ・イニエスタのワイン造りは、優秀なブドウ醸造技術チームと、一家の熱意と努力によって管理されています。
さらにワインを消費者にできるだけ新鮮な状態でお届けできるように、市場の需要に合わせてボトリングをするなど、ボデガ・イニエスタは農園から商品化まで、すべてのプロセスを統括しています。

イニエスタ写真

故郷への想い

イニエスタ・ファミリーの夢のプロジェクト実現にあたり、イニエスタ選手は故郷の経済活性化や雇用促進をひとつのミッションに据えました。ワイナリーのほかレストランや宿泊施設を建設しエノツーリズム(ワインと美食の観光ツアー)の観光客誘致に一役買ったり、地元の失業者をスタッフとして雇い入れたりと、ワインを通じて故郷の活性化を図るべく努力しているんです。
サッカーでの超一流の活躍もさることながら、故郷を想い尽力する姿に、地元では英雄との呼び声が高くなっています。
また、その穏やかで謙虚な人柄や、ピッチ内外での模範的なふるまいに世界中のファンも多く、国内外からボデガやフエンテアルビージャ村を目指して訪れる人々が増えています。

最高の癒しの場所が畑とワイナリー

畑の中には山荘があり、アヒルや鶏、子豚、そしてそれらの番犬が飼われています。
イニエスタ選手自身も時間のある時には山荘にやってきて、静かに一時を過ごすのが最高のリラックスだと言っているそうです。村に帰ってくると必ずここにやってきて、鶏の世話をするなどしてゆるやかな時間を過ごすのが楽しみだそうです。 そうして明日への英気を養っているのでしょう。

Comments from sommelier

ソムリエイラスト画像

日本のクラブチームでのキャプテンぶりも板につき、今後の活躍がますます期待されるイニエスタ選手。神戸での家族との暮らしを気に入り、満喫している様子がSNSを通じて世界に発信されています。そしてボデガ・イニエスタのワインを自ら楽しむ姿も!
来日直後にイニエスタ選手とお会いする機会がありました。その際お話してくださったのは、日本のワイン愛好家の皆さんがボデガ・イニエスタのワインを気軽に和食や普段の食事と合わせて楽しんでいただき、大切な人と日常のひとときをゆったりと過ごしていただきたい、との願いでした。アンドレス・イニエスタ選手の熱い想いが込められたボデガ・イニエスタのワインを、ぜひ手に取ってみてください。