キービジュアル

ドイツ

糖度を基準にした独特のワイン法

ドイツのワイン法は、ブドウの糖度に準じた分類(格付け)の法律などにより、独自のスタイルを確立してきました。
この法律がドイツワインの品質に大きな役割を果たし、特有の個性によって世界で愛されるドイツワインの現在の姿を作り出したと言えるでしょう。

ラインヘッセン地方(A)

ライン南西岸一帯の広く平坦な地域で、ドイツの13地域の中で最大の栽培地域を誇っています。多種多様な土壌とブドウの品質を持ち、快いブーケとなめらかな口当たりで名高いことから、この地で産するワインは「女性の酒」とも呼ばれています。
特にヴォルムスの聖母教会の修道士が造ったと言われる「リープフラウミルヒ」(聖母の乳)は有名です。

モーゼル地方(B)

ライン河最大の支流、モーゼル河とその上流に流入するザール河、ルーヴァー河の沿岸地域を指します。主にリースニング種、ミュラー・トゥルガウ種などが栽培されています。
ワインは繊細で香りが高く、爽やかでエレガント、アルコール分の少ないフルーティさが特徴です。わずかに発泡性のあるものもあり、白ワインの良さを遺憾なく発揮しています。

ラインガウ地方(C)

東から西へ流れるライン河の北岸の南南東に面した地域を指します。日当たりに恵まれ、またタウヌス連峰が北風を遮断するため、ブドウの生育に適した温暖な気候条件が得られ、“ラインガウはワインガウ(ワインの里)”とも呼ばれる名醸造地となっています。

ドイツのワイン法とラベル

ラベル

ドイツのワイン法はEU諸国の中でも、特に細かく定められていることで有名です。また、ドイツワインの格付けは原則としてブドウの熟し度合、すなわちブドウの糖度がベースとなっている点でも特徴的です。

  • 指定栽培地域(モーゼル)(1)
  • 収穫年(2004年)(2)
  • ワイン名(シェラー・シュワルツ・カッツ)(3)
  • 容量(750ml)(4)
  • アルコール度数(9.0%)(5)
  • APナンバー(公的検査合格番号)(6)
  • 生産者名と住所(グスタフ・アドルフ・シュミット社)(7)
  • クヴァリテーツヴァイン表示(Q.b.A.)(8)

g.U. (Wein mit geschutzte Ursprungsbezeichnung)地域的表示付きワイン

  • Pradikatswein (プレディカーツヴァイン)
    生産地限定格付け上質ワイン
  • Q.b.A. (Qualitatswein bestimmter Anbaugebiete)
    =(クヴァリテーツヴァイン・ベシュティムター・アンバウゲピーテ)
    生産地限定上質ワイン

g.g.A.(Wein mit geschutzte geografische Angabe)地理的表示付きワイン

  • Landwein(ラントヴァイン)
  • 地酒

※2008年のワイン共通市場制度改革により、新制度のもとでワインは「地理的表示のないワイン」と「地理的表示付きワイン」に大別され、後者は更にI.G.P.と、より厳格なA.O.P. に細分されることとなりました。

※また制度変更による混乱を避ける為、旧制度で使用されてきた伝統的表記で新制度でも認められている表記があります。