日本固有のブドウ品種『甲州』から造られる甲州ワインは今、その独自の個性で、国内のみならず、海外からも注目されています。およそ1300年の歴史を持つといわれる、この甲州ブドウの歩みや特徴、そしてこの秋おすすめの甲州ワインをご紹介いたします。

他のブドウにはない、甲州ブドウの魅力の一つは、その淡く、美しい紫色の果皮。紫色は、日本では古代より高貴な色として用いられてきました。1300年もの歴史を持つ甲州は、収穫の季節ごとに美しい紫色に畑を染め、私たち日本人の目を楽しませてくれます。生食にも適しており、水分を豊富に含んだ長円錐形で大粒のブドウです。

甲州ブドウの原産地は小アジアのコーカサス地方で、シルクロードを越えて中国へ伝わり、さらに日本へと渡ってきました。そして日本の中では比較的雨が少ない山梨に根付き、日本固有のブドウ品種「甲州」となりました。日本での歴史は1300年※といわれています。

日本で最初にワインが造られたのは1871年頃で、甲州種からワインが造られたといわれています。 1877年には祝村(現在の山梨県甲州市勝沼町)の有志が発起人となり、 大日本山梨葡萄酒会社(通称:祝村葡萄酒醸造会社)が設立され、2人の若者が“ブドウ栽培とワイン醸造”の技術習得のため、フランスへ派遣されます。以後、生産者は品質向上に努め、現在では山梨県内に約80のワイナリーが存在しています。
メルシャンは1970年代から甲州ワインの品質向上を目指して、世界に学びながら次々に新しい製法による新しいスタイルの甲州ワインを造り出し、業界を常にリードしています。


日本固有のブドウ品種、『甲州』に、国内メディアや海外からの注目が集まっています。全国新聞から、「一個人」「モノ・マガジン」などの情報雑誌まで、多様な国内メディアが甲州ワインについて取り上げるようになりました。また、海外市場への進出のため、KOJ(Koshu of Japan)の活動が積極化したことにより、世界的に影響力のあるマスター・オブ・ワインのジャンシス・ロビンソン氏が甲州ワインのために来日し、そのポテンシャルを高く評価するなど、世界的にも注目が集まっています。

※ジャンシス・ロビンソン氏:英国人ワインジャーナリスト。
ワイン業界最高水準の資格「マスター・オブ・ワイン」の称号を持つ。