では、続いて2つ目のお料理をお願いします。
メインディッシュの一品目は、「洋風手まり寿司」です。
米酢の代わりにワインビネガーとレモンを使ったビネガーライスと、私の大好きなハーブを使って、さっぱりと仕上げました。ベースの酢飯は同じですが、混ぜ込むハーブを変え、「スモークサーモン&ディル&サワークリーム」「真鯛&バジル」「生ハム&チーズ&ルッコラ」の3種類をつくりました。
これもまた、目で美味しさを楽しめるような、華やかでおしゃれな料理ですね。
この「洋風手まり寿司」に僕が選んだのは、もちろん白ワイン。生産地のあるオーストラリアはもちろん、フランスやアメリカでも人気の高いウルフ・ブラスの『ウルフ・ブラス イエローラベル リースリング』2007年です。
リースリングというと、ドイツを代表するブドウ品種ですよね? 有名なデザートワイン、「トロッケン・ベーレン・アウスレーゼ」もたしかリースリング・・・ということは、けっこう甘みの強いワインなんでしょうか?
いえいえ、リースリングだからといってみんな甘口というわけではありません。この『ウルフ・ブラス イエローラベル リースリング』は、すっきりとした果実味のある甘さで、しっかり酸が残っているのでそれほど甘さを感じさせないのが特徴なんです。ちょっとテイスティングしてみてください。
たしかに、きれいな黄金色で、見た目はとても甘そうなのに、粘性はほどほど。香りも豊かで華やかですが、とても柔らかいです。白い花の香り、パイナップル、グレープフルーツ・・・ちょっとだけハチミツの香り。
味はどうですか?
飲んでみると、レモン、ライム、リンゴといった果物の味が複雑に入っている感じです。先生のおっしゃる通り、酸味がしっかりあるので、甘みはほのか。これ、すごくおいしいです!
そう、甘さと酸味のバランスがものすごくいいんですね。そして、このようなほのかな甘みを持った、爽やかでみずみずしい味わいのリースリングのワインが、いま、世界的にも人気が高まっているんです。
というのも、好まれる食事の傾向が、濃くこってりしたものからどんどん軽く、薄味になってきているという背景があり、それに合わせて好まれるワインの味わいも、年々すっきり爽やかな方向に移行しているようなんですね。
なるほど、言われてみると、若い女性ほどそういった傾向は強いかもしれません。重たい料理には重いワイン、軽いお料理には軽いワインが合うという食とワインの基本が、そのままワインの人気傾向に表れているんですね。とても興味深いです。
このリースリングも、本当に爽やかで飲みやすいですし、口当たりもすごく柔らか。これは、「洋風手まり寿司」との相性も期待できそうですね。
そうですね。では、まず生ハムからいただいてみます。
うん、やっぱり合いますね。リースリングのほのかな甘さがビネガーの酢飯と白ゴマの組み合わせとベストマッチです。
また、生ハムとチーズとルッコラというのは、白ワインに合わないはずがないコンビネーションですが、それをカナッペではなくお寿司にしたところがアイデアですね。
酢飯を白ワインビネガーとレモンで仕上げたので、それほど違和感はないかなと。でも、ペコリーノチーズとゴマが生ハムを想像以上に香ばしくしてくれて、自分で言うのも変ですけど、とってもおいしい(笑)。
それに、酢飯とワインの酸味がすごく合ってます。このワインは日本の白ワインのように酸味と甘みのバランスがよく穏やかな味わいだから、お魚に合わせても生臭くない! “お寿司屋さんで白ワイン”というのが最近普通になってきてはいても、うちでお寿司&白ワインとなると、どれを選んでいいかわからず尻込みしていましたが、こういう味を選んでおけば失敗がないっていうことですね。
これはすごく勉強になりました!
ハーブを上手く使っているのもポイントかもしれないですね。本当にどれもおいしいけれど、僕の中ではスモークサーモンとリースリングがベストマリアージュだなあ。
私はやっぱり生ハムかな。でも、こんなふうに、ワインとお料理で会話が広がるっていいですね。お母さんとも、「自分はどれが好き!」とか、「こんなお魚にも合うんじゃない?」とか、どんどん話が弾みそう!

| 白ワインビネガー | 大さじ3 |
| 砂糖 | 大さじ1 |
| 塩 | 小さじ1 |
| レモン | 1/2個 |
| ごはん | 2合分 |
| お好みの鮮魚や生ハム | 適量 |
※今回
左:ご飯にゴマを混ぜ、生ハム、ルッコラ、ペコリーノチーズ、
ブラックペッパー
中:真鯛、ジェノベーゼソース、バジル、ピンクペッパー
右:ご飯にディルを混ぜ、スモークサーモン、クリームチーズ、
ケッパー