ロゼは、そのままで飲んでおいしいのはもちろん、食事との相性もとてもいいんですよ。その理由は、白ワインの爽やかな酸味、豊かな果実味、赤ワインの渋みやコクが調和した、すごくバランスのとれた味わいを持っているからです。
先ほど、ブイヤベースに合うと言いましたが、サーモンなんかと合わせてもいけますし、豚肉にも合う。イベリコ豚なんてベストマッチですね。また、ステーキや魚介のグリルにも合う。ロゼはみなさんが思っている以上に万能ワインなんです。
さらに僕がおすすめしたいのは、中華。ワインは食材や料理の色と合わせるといいという話を前にしましたが、中華料理に欠かせないあんかけ。あのピンクがかった琥珀色のとろみとロゼがすごく合うんです。たとえば酢豚、カニ玉、フカヒレ、八宝菜・・・
たしかに、ちょっと酸味が効いてトロッとしたものと合いそうですね。あとは色で言ったら、生ハムも薄ピンクで合いそう。ということは、ちょこっとつまむ感じの前菜にもいいということですよね。デザートだとどうですか?
デザートももちろんいけますよ。イチゴが王道だと思いますが、赤い果実ならほとんどのものが合いますね。フランボワーズやラズベリーのタルトとか。
ウ~ン、おいしそう。本当に、ロゼって食前から食中、食後まで、ずっといけちゃうんですね。
コーヒーや紅茶の代わりに、ピンクのマカロンとピンクのロゼが並んでいるのも可愛いなあと思うし。あ、この季節だったら桜餅とも合いそう(笑)。どんどん食の想像が膨らみます!
ロゼと聞いただけでも、これだけイメージが膨らんでいくんですから、ロゼはたくさんの可能性を秘めた“楽しめる”ワインなんだと思いますね。
では、そろそろテイスティングにいきましょうか。 今日は3種類のロゼを用意しています。1本目は、スペインのコドーニュ社がピノ・ノワール100%で造ったカバ(スパークリングワイン)『ピノ・ノワール・ブリュット』。2本目が、シャトー・メルシャンの『ももいろメルロー』2009年。3本目が、チリのコンチャ・イ・トロ社『カッシェロ・デル・ディアブロ』2009年です。
まずはコドーニュから。コドーニュ社は、1872年にスペインで初めてシャンパーニュと同じ瓶内二次発酵によるスパークリングワインを製造した、スペイン王室御用達のワイナリーであり、ピノ・ノワールを使ったカバの先駆者でもあります。
もちろんカバにロゼを最初に導入したのもコドーニュです。では、いつものように色から見ていきましょう。
サクランボみたいな色ですね。透き通るように淡くてきれい。宝石みたいです。
淡いロゼですね。香りはどうでしょう?
フルートグラスの膨らみがチューリップの形に似て、何だか花の香りをかいでいるみたい(笑)。最初にフワッと来るのはお菓子のように甘い香りなんですが、後からどんどん爽やかな香りが出てきます。
果実だと、どんな香りですか?
イチゴ、ラズベリー、フランボワーズ・・・。これはイチゴと合いそう♪
そうですね。ちょっとフルーツキャンディのような甘酸っぱさもあって、とってもいいですね。
あとからちょっとくる苦みが、またドライな印象を感じさせますね。
スワリングする(グラスをまわす)と泡立ちもきれいです。泡がきちっとボトルに閉じ込められていたことがわかりますね。
わあ、本当に泡が豊か!
さあ、では飲んでみましょう。フランボワーズを強く感じませんか? 酸味と果実の香りがとてもマッチして、口中にしっかりと広がりますね。
単純な表現だけど、すごく飲みやすい。さらっとしていて、シャープさもあるのに、爽やかな甘みもあります。
料理に合わせるとしたら、前菜でサーモンや魚介のマリネもいいと思いますし、ピンクペッパーの香りも合いそうですね。
これぐらい味がしっかりしていると、中華も合うなあ。
オニオングラタンスープなんてどうですか? 重すぎるかな?
いや、そんなことはないと思いますよ。飴色の玉ねぎとニュアンスが合いそうですね。
じゃあここで、食を代表してピノ・ノワール・ブリュットのロゼとイチゴと合わせてみましょうか。
うれしい! イチゴ大好きです♪
味はどうですか?
あ~、おいしい!! イチゴの甘みがワインの酸味を際立たせてしまうかと思ったけど、全然そんなことないですね。お互いを引き立ててちゃんと共鳴しています。驚きのおいしさ!!
本当においしいですね。果実味、甘味ともたっぷりある、赤いベリー系のジャムみたいな味わいに変化しています。これはいい!
私、朝、フルーツを食べる習慣があるんですけど、プライベートで海外へ行ったら、朝からいっちゃうかなっていう感じ(笑)。
春ロゼとイチゴ、もう最高です!!