こんにちは。押切もえです。
暦の上ではもう「春」ですが、まだまだ厳しい寒さが続くこの季節。
みなさんお元気でお過ごしですか?
さて、第5回目は、香り豊かな「赤ワイン」がテーマです。
赤ワイン用の代表的なブドウ品種を使った世界の赤ワインを4種類、一気にテイスティングするという、うれしくも大胆な試みに挑戦します。(私のお気に入りワインは・・・後からのお楽しみ!)
さらに、ブドウの品種ごとに異なる味と香りの特長を的確に引き出してくれる専用のワイングラスを使って飲み比べする“グラステイスティング”にも初挑戦!!
とにかく驚きの連続で、思わず専用グラスが欲しくなっちゃいました。
しかし、内容のステップアップしたレッスンに、押切は果たしてついていけるのか?!
そして、ワイングラスの形状がもたらすワインの味の変化は?
みなさんも、お部屋をポカポカ温めながら、長~い夜に赤ワインでゆったりとした時間を過ごしてみませんか?


今日は、「赤ワイン」をテーマにお話したいと思います。
はい。よろしくお願いします。
もえちゃんの感受性の豊かさ、特に香りに対する表現について、毎回驚かされるというか、本当にいつも感心しています。今回は、そんなもえちゃんに、香りの違いを4種類の赤ワインのテイスティングで表現してもらおうと思います。
4種類ですか? できるかなあ。ちょっとドキドキしますね。
もえちゃんなら大丈夫。でもその前に、ウォーミングアップとして、赤ワインの知識について少しだけお話します。これを知ってからテイスティングを行うのと、知らずに行うのとでは、きっと結果が違うと思いますから。まず、赤ワインと白ワインの造りの一番大きな違いについて、もえちゃんわかりますか?
ブドウの皮ごと発酵させるのが赤ワインで、果汁だけで発酵させるのが白ワイン・・・ですか?
その通り。白ワインは基本的には果汁を発酵させて造るので、フレッシュさやフルーティさが特長になりやすいのですが、赤ワインの場合は、皮も、実も、種も一緒に発酵させるので、果皮からの色素や、種からタンニンなどの渋みの成分が出てきます。それらの多くの成分が、実は、赤ワインの香りや味わいの骨格を決める大きなポイントになるんですね。
そして、もうひとつ大事なポイントは、そのブドウが育った産地がどこかということ。たとえば、北の冷涼な地方でできるブドウは成長がゆっくりで果皮が薄くて色も薄く、酸味が強い。でも、気候の温暖な地方、たとえば南仏でできるブドウは、果皮も厚く色も濃く、果実も熟成して甘いものが多いんです。
なるほど。同じブドウ品種であっても、南と北では、それだけ味わいが違うということですね。
さらに、その産地に雨が多いか少ないかというのも味に大きく影響します。降雨量の少ない土地のブドウは、実が小さく味もギュッと凝縮した濃いものになりますし、反対に、降雨量の多い土地だと、土壌から吸い上げる水の量が多い分、水分を含んだやわらかい味になります。
世界の地理が頭に入っているだけでも、ワインの味わいが何となく想像できるというわけですね。う~ん、難しいけど、がんばって挑戦してみます。
じゃあ、ちょっと頭を休めて、もうひとつだけ、ワインの雑学をお話しましょう。赤ワインと健康について。「赤ワインにはポリフェノールが多く含まれている」という話は聞いたことがあるでしょう?
はい。赤ワインが健康にいいって、赤ワインブームが起こったというのは、何となく覚えています。
1997~1998年ごろですね。このポリフェノールは強い抗酸化能力を持っていて、悪玉コレステロールの酸化を防ぎます。
実は、ポリフェノールが一躍有名になったのには、フランス人の死亡率が関係しています。フランス人はチーズやバター、クリームといった乳製品やお肉など、動物性脂肪をあれだけ摂っているにもかかわらず、心疾患による死亡率が低いといった統計が明らかにされたことから、フランス人になじみの深い赤ワインがその理由に挙げられたんです。
私も健康を意識して、あたたかいお茶を飲んだり、お水をたくさん飲むようにしてるんですが、お茶にもカテキン(ポリフェノールの一種)が含まれていますよね?
よくご存知ですね! ポリフェノールを多く含むものの特徴としては、赤ワインはもちろん、緑茶やカカオ(ココアやチョコレート)など、色が濃くて渋みや苦みが強いものが挙げられるんですよ。
たしかに、お茶の渋さに慣れている日本人は、赤ワインの渋さにも抵抗感が少ないかも! 渋みの中に感じる甘さとか、複雑な味わいを感じることも日本人は得意ですもんね。そういう意味では、お茶の世界はワインの世界にも通じると言えそうですね(笑)。