こんにちは。押切もえです。
第1回のワインアンバサダー通信はいかがでしたか? また、みなさんからのたくさんのお便り、ありがとうございました!
私はあれから、すっかりワイングラスを回すクセがつきましたよ(笑)。
さて、第2回目は、私のワインの入り口でもある、甘口のデザートワインのお話です。だんだん寒くなってきて、秋の夜長にホッとするひと時を過ごせるような、そんなワインについて教えていただきます。
デザートワインというだけあって、デザートとの相性もバツグン!
今回は先生も驚くほどのマリアージュに出会いましたので、その様子もお楽しみに。さらに、簡単に楽しめるホットワインのお話も! 今回も盛りだくさんの内容でお届けします!

今日は、私自身、とても好きな甘口のデザートワインについて教えていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
わかりました。デザートワインとは、主に食後に出される甘口ワインのことですが、デザートにも合うワインということで、その名が付けられています。今回は、これだけ知っていればOKという、デザートワインの楽しみ方について覚えていきましょう。ところで、もえちゃんは、デザートワインのどんなところが好きですか?
ワインっておいしいなと思ったきっかけが、貴腐ワインだったんです。飲みやすいのもありますが、ブドウの自然の甘さがギュッと凝縮された味が、他の甘いお酒とは全然違っていて、いっぺんで好きになりました。それに、まるでスイーツのようにいただけるから、初めて飲んだときは衝撃でした。
なるほど。では、その貴腐ワインからお話していきましょう。貴腐ワインは、「ボトリティス・シネレア菌」という菌が付いたブドウからつくられます。
ボトリティス・シネレア菌?
はい。これは「貴腐菌」とも呼ばれていて、完熟ブドウにその菌がつくと皮の表面に傷をつけて中に入っていく菌なんです。その傷口からブドウの中の水分が蒸発して、エキス分だけを残して、干しブドウのような状態になります。水分が抜けた甘い果実でつくるため、非常に甘口になるんですね。しかも、貴腐菌は自然界で発生する偶然の産物なので、人工的につくることができない。だから、とても貴重といえるんです。
へえ、そうなんですか。知りませんでした。
貴腐ワインの成り立ちを知っておくといいのは、「世界3大甘口ワイン」と呼ばれるワインがすべて貴腐ワインだということもあります。フランスの「ソーテルヌ」、ドイツの「トロッケン・ベーレン・アウスレーゼ」、そしてハンガリーの「トカイ・アスー・エッセンシア」です。
ソーテルヌの「シャトー・ディケム」は飲んだことがあります! そっか~、「世界3大甘口ワイン」のひとつだったんですね。
デザートワインは糖分を多く含んだワインのことですので、その他にも、自然な状態で凍結した果実を搾ってつくるアイスワインや、後でテイスティングしますが、ブドウ果汁発酵中にアルコールを添加して発酵を止める天然甘口ワイン(V.D.N.=ヴァン・ドゥー・ナチュレル)などがあります。いずれも品質管理が難しく、つくり手の技術が高くないと絶対できないワインなんです。ですから、デザートワインをつくっているワイナリーでは、それがステイタスのあらわれであり、自分たちの誇りでもあるんです。
なるほど、それだけ愛情がこもったワインなんですね。愛情が、その甘さの証ですね(笑)。
