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ワインの基礎知識 ラベルの読み方と各国のワイン法

ラベルの読み方をマスターして、自分でもワインが選べるようになりましょう!

フランスのワイン法

フランスでは、1935年にワイン法(A.O.C.法=原産地統制名称法)が制定されて以来、生産地域・ブドウ品種・栽培方法・最大収穫量・最低アルコール度数等の厳しい規定により、ワインの分類がなされています。

フランスワインのラベル表記
A.O.V.D.Q.S.
(Appellation d’Origine Vin Délimité de Qualité Superieure=アペラシオン・ドリジーヌ・ヴァン・デパテ・カリテ・スペリュール)原産地名称上質指定ワイン
A.O.C.
(Appellation d’Origine Contrôlée=アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ)原産地統制名称ワイン
vin de Pays
(ヴァン・トペイ)地酒
Vin de Table
(ヴァン・ド・タープル)日常用テーブルワイン

イタリアのワイン法

1920年代に制定されたイタリアのワイン法は、1963年の「原産地呼称」立法や1970年代のEC規定、更に1992年の新ワイン法を経て、現在全てのイタリアワインを4つのクラスに分類しています。

イタリアワインのラベル表記
D.O.C.G.
(Denominazione di Origine Controllata e Garantita =デノミナツィオーネ・ディ・オリジネ・コントロッラータ・エ・ガランティータ)統制保証原産地呼称ワイン
D.O.C.
(Denomtnazione di Origine Controllata デノミナツィオーネ・ディ・オリジネ・コントロッラータ)統制原産地呼称ワイン
l.G.T.
Vino da Tavola con lndtcazione Geografica Tipica =ヴィーノ・ダ・ターヴォラ・コン・インディカツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ)地酒
Vino da Tavola
(ヴァン・ド・タープル)日常用テーブルワイン

ドイツのワイン法

ドイツのワイン法はEU諸国の中でも、特に細かく定められていることで有名です。 また、ドイツワインの格付けは原則としてブドウの熟し度合、すなわちブドウの糖度がベースとなっている点でも特長的です。

ドイツワインのラベル表記
Prädikatswein
(プレディカーツヴァイン)生産地限定格付け上質ワイン
トロッケンベーレンアウスレーゼ/アイスヴァイン
ベーレンアウスレーゼ/アウスレーゼ
シュペートレーゼ/カビネット
Q.b.A.
(Qualitätswein bestimmter Anbaugebiete=クヴァリテーツヴァイン・ベシュティムター・アンバウゲピーテ)生産地限定上質ワイン(ラベル上はQualiätsweinの表示)
Deutscher−Landwein
(ドイチャー・ラントヴァイン)地酒
Deutscher-Tafelwein
(ドイチャー・ターフエルヴァイン)日常用テーブルワイン

スペインのワイン法

スペインのワイン法は、1970年に「ブドウ畑、ワイン及びアルコールに関する法令」が施行され、同法に基づいた全国原産地呼称庁(lNDO)が設立されて原産地呼称(Denominación de Origen:D.O.)を名乗るための条件が定められました。以降、EU加盟による改正で、現行法は下記の通りです。

スペインワインのラベル表記
V.P.
(Denominación de Origen Vino de Pago デノミナシオン・デ・オリヘン・ビノ・デ・パゴ)単一ブドウ畑限定高級ワイン
D.O.C.
(Denominación de Origen Calificadaデノミナシオン・デ・オリヘン・カリフィカーダ)特選原産地呼称ワイン
D.O.
(Denominación de Origenデノミナシオン・デ・オリヘン)原産地呼称ワイン
V.C.l.G.
(Vino de Calidad con lndicación Geograficaビノ・デ・カリダ・コン・インディカシオン・ヘオグラフィカ)地域名称つき高級ワイン
vino de la Tierra
(ヴィノ・デ・ラ・ティエラ)地酒
vino de la Tierra
(ヴィノ・デ・ラ・ティエラ)地酒
Vino de Mesa
(ビノ・デ・メサ)主に日常用のワイン

アメリカのワイン法

アメリカ合衆国には、消費者保護の立場から、ワインについて正確な情報提供を義務づける行政法があり、この中で連邦政府は産地名・ブドウ品種名・収穫年・アルコール度数等のラベル表記について厳格に規制しています。カルフォルニアでは更に連邦政府の規制に加え、州独自のより厳しい基準を設けています。

アメリカワインのラベル表記
ヴァラエクルワイン ブドウ品種名表示ワイン。
(プレディカーッヴァイン)生産地限定格付け上質ワイン
<表示規定>
  1. ① 産地名:以下の割合で、同一地域内で収穫されたブドウを使用すれば表記可能。<郡>75%以上 <A.V.A.>85%以上(A.V.A.=アメリカ政府承認ブドウ栽培地域)<カリフオルニア州>100%(州の規制による)<畑名>95%以上
  2. ② 品種名:75%以上同一品種のぶどうを使用すれば表記可能。
  3. ③ 収穫年:A.V.A.表示ワインは95%以上、その他ワインは85%以上同一収穫年度のブドウを使用すれば表記可能。
  4. ④ アルコール度数:ステイルワインのアルコール度数は7−13%で、±1.5%の誤差が許容範囲。
プロプライアタリーワイン
ワイナリー独自のブランド名をつけたワイン。オーパス・ワンなど。
ジェネリックワイン
複数品種ブレンドの日常用ワイン。

オーストラリアのワイン法

オーストラリアのワイン法は、オーストラリアワインブランデー公社法およびその規則に基づき、産地名(地理的呼称制度Gl:Geographical lndicationsを含む)、ブドウ品種名、収穫年などのラベル表記について規制されています。

オーストラリアワインのラベル表記
ヴァラエクルワイン ブドウ品種名表示ワイン。
<表示規定>
  1. ① 産地名:同一地域内で収穫されたブドウを85%以上使用すれば表記可能。
  2. ② 品種名:85%以上同一品種のブドウを使用すれば表記可能。複数の品種を表記する場合は、表記品種合計で85%以上使用していれば、多い順に表記可能。
  3. ③ 収穫年:85%以上同一収穫年度のブドウを使用すれば表記可能。
ヴァラエタルブレンドワイン
オーストラリア独自のカテゴリーで、上質ブドウ品種のブレンドワイン。使用ブドウ品種がラベルに併記される。
ジェネリックワイン
ヨーロッパの特定産地のワインのタイプ名をつけたワイン。 (EUとの協定により、2010年以降使用禁止)

チリのワイン法

チリワインが国際的に評価を高めてきたことに伴い、1995年、農業保護庁農牧局により、新しい原産地口琳去が施行されました。ブドウ栽培地域を特定することを目的とし、ブドウ品種やヴィンテージのラベル表記についても規制されています。

チリワインのラベル表記
D.O.
(Denominación de Origen)原産地呼称ワイン 原産地呼称法にて定められたブドウ栽培地域で収穫され、同法に定められたブドウ品種からつくられるワイン。
<表示規定>
  1. ① 産地名:定められたブドウ栽培地域内の、同一地域で収穫されたブドウを75%以上使用すれば表記可能。
  2. ② 品種名:75%以上同一品種のブドウを使用すれば表記可能。複数の品種を表記する場合は、15%以上使用の品種を多い順に3品種まで左から右へ表記可能。
  3. ③ 収穫年:75%以上同一収穫年度のブドウを使用すれば表記可能。
原産地呼称なしワイン
チリ国内にて収穫され、指定されたブドウ品種からつくられるワイン。

ニュージーランドのワイン法

ニュージーランドでは食品のラベル表記に関する法律が定められており、その中でワインの産地名・ブドウ品種名・収穫年などのラベル表記についても規制されています。

ニュージーランドワインのラベル表記
ヴァラエタルワイン ブドウ品種名表示ワイン。
<表示規定>
  1. ① 産地名:同一地域内で収穫されたブドウを85%以上使用すれば表記可能。
  2. ② 品種名:85%以上同一品種のブドウを使用すれば表記可能。複数の品種を表記する場合は、多い順に表記。
  3. ③ 収穫年:同一収穫年度のブドウを85%以上使用。
テーブルワイン
複数のブドウ品種をブレンドし、品種名を表記しない普及ワイン
ジェネリックワイン
ヨーロッパの特定産地のワインのタイプ名をつけたワイン。 (EUとの協定により、2010年以降使用禁止)

*2009年8月よりEUのワイン法が改定され、それに伴い変更が予定されています。